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ついに発表されたIllustrator CC 2019新機能完全まとめ【Adobe MAX】
2018年10月16日 8:00 2019年02月01日
おはようございます!社員Aです👩
Adobeが10月15日、クリエイティブカンファレンス「Adobe MAX」で、「Photoshop CC」「Lightroom CC」「Illustrator CC」「InDesign CC」「Premiere Pro CC」「Adobe XD」など主要アプリのメジャーアップデートを発表しました。
今回は公式から詳細が発表されている「Illustrator CC 2019」の新機能をご紹介していきます!
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もくじ
- ついに発表された、Illustrator CC 2019新機能
- 新機能その1.フリーグラデーション
- 新機能その2.オブジェクトを一括選択
- 新機能その3.カスタムツールバー
- 新機能その4.Adobe Fontsの統合
- 新機能その5.UIスケール比率設定
- 新機能その6.実サイズでのプレビュー
- 新機能その7.外付けGPU(eGPU)対応
- 新機能その8.トリミングビュー
- 新機能その9.プレゼンテーションモード
- 新機能その10.高速ズーム
- 新機能その11.コンテンツに応じた切り抜き
- 新機能その12.パペットワープの改善
- 新機能その13.ホーム画面
- 新機能その14.プロパティパネルの強化
- 新機能その15.アウトラインモードでのアニメーションズーム
- 新機能その16.グローバル編集
- 新機能その17.視覚的なフォント参照
- 新機能その18.100% 表示のプレビュー
- 新機能その19.Stock 画像のライセンスを取得
- まとめ
ついに発表された、Illustrator CC 2019新機能
今年のAdobe Illustrator CCメジャーアップデートでは、Adobe Senseiが活用されており、作業をより高速化・効率化できることが最大の魅力となっています。
新機能その1.フリーグラデーション
-https://theblog.adobe.com/illustrator-cc-2019-release-blog/
「Illustrator CC 2019」では、自然でフォトリアリスティックなグラデーションを作成できるようになりました。
今年、これまでになく豊富なカラーと自然なブレンドでグラデーションを作成できる、新しいタイプのグラデーションの動画が公開されています。
「線形グラデーション」と「円形グラデーション」に動画の「フリーグラデーション」が今回のアップデートで加わり、見た目が自然でフォトリアリスティックにオブジェクトを塗ることができるようになりました。
フリーグラデーションは、オブジェクトに「カラーポイント」をいくつか配置するだけで作成できます。
これらのカラーポイント同士の間には、これまでになく豊かで複雑なカラー分布を作成します。
また、その操作インターフェイスもシンプルで使いやすいものとなっています。
フリーフォームグラデーションタイプは、次の 2 つのモードで適用できます。
- 点:カラー分岐点をオブジェクトの個々の点として作成する場合は、このモードを選択します。
- 線:カラー分岐点をオブジェクトの線上に作成する場合は、このモードを選択します。
新機能その2.オブジェクトを一括選択
-https://theblog.adobe.com/illustrator-cc-2019-release-blog/
複数のアートボードに対して一斉編集できるようになりました。
プロジェクト内の異なる場所にロゴやアイコンのような似たオブジェクトが配置されているときに、簡単な手順で一斉にカラー変更、シェイプ編集、オブジェクト回転といった操作を適用できます。
オブジェクトの一括選択は、類似したオブジェクトをアートボードを横断して一斉に選択、検索、編集する機能です。
セットアップも不要で、加えたい編集の種類に柔軟に対応できるため、既存の「シンボル」や「自動選択ツール」よりも広い用途で活用できます。
これで修正時もかなり時短になりそうです!
新機能その3.カスタムツールバー
あらゆる制作ニーズに対応できるよう、Illustratorには80を超えるツールが搭載され、今後も継続して追加されていきます。
そこで、最も頻繁に使うツール類を整理、カスタム表示、管理する新たな手段を提供します。ツール類をグループに分類して管理することで、その役割りと機能をひと目で把握できるようになります。
最も頻繁に使うツール類をドラッグ&ドロップ操作でカスタムツールメニューに追加し、グループとして表示させることができるようになるなど、作業スタイルに合わせた柔軟なカスタマイズが可能になりました。
新機能その4.Adobe Fontsの統合
Illustrator内でフォントの検索ができるようになりました。
Creative Cloudメンバーは、Adobe Fontsの直接統合により、15,000以上のフォントすべてにIllustrator CCから直接アクセスできます。
作業中のデザイン上に仮のフォントを入れたプレビューができ、気に入ればワンクリックでフォントのアクティベートとライセンス取得が完了します。
Creative Cloudメンバーシップがあれば追加の費用はかかりません。
- より多くのサンプルテキストオプションをドロップダウンリストで利用できるようになりました。アートボード上のテキストを選択して、サンプルテキストとして使用することもできます。サンプルテキストのサイズを制御するには、サンプルテキストのサイズオプションを選択します。
- 「類似フォントを表示」と「お気に入りに追加」オプションをすべてのフォントのインラインで利用できます。これらはフォントにカーソルを合わせると表示されます。
- 「フォントの分類」フィルターがフォント名ではなく、フォントタイプのサンプルを表示するドロップダウンリストになりました。
- 新しい最近追加したフォントを適用フィルターでは、過去 30 日間に追加されたすべてのフォントがフィルターされます。
新機能その5.UIスケール比率設定
画面解像度を検知してUIを最適なサイズに調整します。特に設定を行わなくてもディスプレイ解像度に応じたデフォルトのスケール比率が自動的に適用されますが、手動で設定を変更することも可能です。
新機能その6.実サイズでのプレビュー
ズーム比率をディスプレイ解像度に応じて自動的に調整し、100%ズーム時にはアートワークを実際のサイズで表示します。例えば、名刺のデザインを100%表示すると、どんな解像度のディスプレイであっても同様に、印刷出力結果のサイズで表示されます。
新機能その7.外付けGPU(eGPU)対応
Thunderbolt 3を搭載したMac(macOS 10.13.14以降)で外付けのグラフィックプロセッサ(GPU)を利用できます。
新機能その8.トリミングビュー
Illustrator では、「トリミング表示」と呼ばれる新しい表示モードが利用できるようになりました。
アートボードからはみ出すガイド、グリッド、エレメント がない状態でデザインがどのように見えるか、プレビューを表示するのに便利です。
このモードでは、アートボードの外側にあるアートワークは切り取られ、グリッドやガイドなど、キャンバス上で印刷対象外のオブジェクトは表示されません。
このモードで、アートワークを引き続き作成して編集することができます。
新機能その9.プレゼンテーションモード
アートワークをIllustratorで開き、そのままプレゼンテーションを始められます。各アートボードがそれぞれプレゼンテーションスライドになります。
アプリケーションメニュー、パネル類、ガイド、フレーム境界は隠されるため、アプリケーションの存在を意識させることなくデザインをクライアントに確認してもらえます。
ディレクションや打ち合わせ時も捗りそうです!
新機能その10.高速ズーム
Illustrator のズーム性能全般が格段に改善されました。
複合的なアートワークでは、一時的なラスターを使用してズームやパンをすぐに操作できるようになりました。
新機能その11.コンテンツに応じた切り抜き
「画像の切り抜き」オプションを選択してアートボードの画像を切り抜きするとき、選択した画像で視覚的に重要な部分を Illustrator で特定できるようになりました。
デフォルトの切り抜きボックスは特定されたこの画像ポーションに基づいて表示されます。
必要に応じて、切り抜きボックスのサイズを調整できます。
完了したら、プロパティパネルで「適用」をクリックするか、Enterキー(Windows)または Returnキー(macOS)を押して、画像を切り抜きます。
※この機能は、Windows 64 ビットと macOS のみです。
新機能その12.パペットワープの改善
Illustrator でアートワークを変形するために最適な領域が特定され、アートワークにピンが自動的に追加されるようになりました。
必要に応じて、ピンを追加または削除することもできます。
この機能は、パペットワープツールが選択されていると、デフォルトで有効になります。
この機能を無効にするには、「コンテンツに応じるの初期設定を有効化」オプションの選択を解除します。解除するには、編集/環境設定/一般を選択します。
新機能その13.ホーム画面
Illustrator を起動すると、「ホーム」画面が表示され、 以下のオプションを使用できるようになりました。
- チュートリアルを開いて、コンセプト、ワークフロー、ヒント、テクニックなどをすぐに学習して理解する
- 人気のプリセットで新規ドキュメントの作成をすぐに開始
- 最近使用したドキュメントを表示してアクセス
- 「新規作成」ボタンで新規ドキュメントを作成する、「開く」ボタンで既存のドキュメントを開く
ホーム画面の内容は、Illustrator の習熟度や、お使いの Creative Cloud メンバーシッププランに応じてカスタマイズできます。
新機能その14.プロパティパネルの強化
プロパティパネルに次の新しいコントロールが追加されました。
- 変数フォントオプション
- 効果の「削除」アイコン
- 幅のプロフィールを設定する「幅プロフィール」オプション
- アンカーポイントのカーブを変更する「コーナー」オプション
- オブジェクトを描画する「描画」オプション
- ライブペイントグループを結合する「ライブペイント結合」ボタン
新機能その15.アウトラインモードでのアニメーションズーム
以前のバージョンの Illustrator では、アートワークをアウトラインまたはパスとして表示したとき、Illustrator によって GPU プレビューモードから CPU プレビューモードに自動的に切り替えられていました。
今回、アウトラインモードで GPU を有効化できるようになりました。アートワークを GPU アウトラインモードで表示すると、よりスムーズなパスが表示され、高密度ディスプレイの画面で複雑なアートワークを再描画する時間が短縮されます。
新機能その16.グローバル編集
Illustrator で新しいグローバル編集オプションが提供されるようになりました。このオプションを使用すると、すべての類似のオブジェクトを 1 ステップでグローバルに編集できます。
この機能は、ロゴなどのオブジェクトの複数のコピーがドキュメントに存在する場合に便利です。このようなオブジェクトを 1 つ 1 つ手作業で編集すると手間と時間がかかるだけでなく、エラーが発生する可能性もあります。
グローバル編集オプションを使用すると、オブジェクトをまとめて短時間で簡単に編集することができます。また、類似のグループをまとめて編集することもできます。
新機能その17.視覚的なフォント参照
文字パネルに、次の新しいオプションと強化オプションが追加されました。
- 新しいタブ「さらに検索」により、Illustrator 内から数百の のフォントサービスから数千のフォントを参照できます。アクティベートしたフォントをすべての Creative Cloud アプリケーションで使用できます
- より多くのサンプルテキストオプションをドロップダウンリストで利用できるようになりました。アートボード上のテキストを選択して、サンプルテキストとして使用することもできます。サンプルテキストのサイズを制御するには、サンプルテキストのサイズオプションを選択します。
- 「類似フォントを表示」と「お気に入りに追加」オプションをすべてのフォントのインラインで利用できます。これらはフォントにカーソルを合わせると表示されます。
- 「フォントの分類」フィルターがフォント名ではなく、フォントタイプのサンプルを表示するドロップダウンリストになりました。
- 新しい最近追加したフォントを適用フィルターでは、過去 30 日間に追加されたすべてのフォントがフィルターされます。
新機能その18.100% 表示のプレビュー
表示/100% 表示を選択すると、モニターのサイズと解像度に応じて、Illustrator で実サイズの表示要素が表示されるようになりました。
ドキュメントで 100% 表示にした時のドキュメント内の各オブジェクトのサイズは、オブジェクトの物理的サイズの実際の描写サイズとなります。
例えば、A4 サイズの新しいアートボードを開いて「 100% 表示」をクリックすると、アートボードのサイズが実際の A4 シートに変更されます。
新機能その19.Stock 画像のライセンスを取得
ライブラリパネルで画像を検索して、画像のライセンス版取得のリクエストを送信できるようになりました。画像を選択して、次の操作を実行します。
- ライブラリパネルの「Adobe Stock を検索」ボックスで、画像の検索文字列を入力します。
- 検索結果で、選択した画像にポインターを置くと、ライセンスしてダウンロードに保存アイコンが表示されます。このアイコンをクリックして、ライセンスされたバージョンの画像を取得します。
まとめ
さらにパワーアップしたIllustratorですが、私は特に「フリーグラデーション」と「プレゼンテーションモード」に魅力を感じました。
その他「Photoshop CC」「Lightroom CC」「InDesign CC」「Premiere Pro CC」「Adobe XD」など主要アプリもアップデートされ、どのように変化したのかはまた別で書きたいと思います。
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この記事を書いた人
社員A
入社8年目。フロントエンドエンジニア・デザイナーの社員Aです。 小動物が好きで、デグー・チンチラと暮らしています!トレンドの情報を発信できるようにがんばります☺