Webマスター
仕事を奪う?増やす?現役Webコーダーが考えるAIとの付き合い方
2025年05月26日 8:00 2025年05月27日
こんにちわ、社員Tです!
2025年、Web制作の現場ではAIの存在がすっかり日常になりました。特に、ChatGPTやGitHub Copilotといった生成AIは、コーディングのあり方を大きく変えています。
でも、こんな疑問を感じたことはありませんか?

「もしかして、AIに仕事を奪われるのでは…?」
この記事では、現役Webコーダーの視点から、AIのリアルな使いどころと付き合い方について、実体験とともに解説します。
AIは本当に“コーダーの敵”なのか?
答えから言うと、AIは敵ではなく“道具”です。
ChatGPTやCopilotは、確かに簡単なコードを高速で生成できます。でもそれは、「仕様に基づく定型作業」や「構文ミスを避ける補助」にすぎません。
AIが得意なこと:
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単純なHTMLやJSの構文補完
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正規表現の例を出す
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APIレスポンスを整形するなどの補助作業
逆にAIがまだ苦手なこと:
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複雑な要件に基づいた構造設計
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既存のコードと整合性を取った運用実装
- 「そもそも何が最適か?」を判断する設計思考
ChatGPTの活用術【実践編
👀シーン1:HTMLの要素をBEMで命名して欲しい時
プロンプト例: 「form要素をBEMで構造化して、CSSとセットで書いて」
ChatGPTが回答してくれる内容を参考にしながら、クラス設計のヒントにできます。
👀シーン2:jQueryをVanilla JSに書き換えたいとき
プロンプト例: 「このjQueryコードをVanilla JSに変換して」
変換後のコードを理解し、修正することで、学びながら使うことができます。
👀シーン2:正規表現のチェック
プロンプト例: 「郵便番号のバリデーションに使える正規表現を教えて」
一発で使える例と、その意味の解説までしてくれるのがChatGPTの強みです。
GitHub Copilotの活用術
Copilotは「入力していないコードを先読みして補完」してくれるツール。特にTypeScriptやReactなどでの開発時に補助輪のような存在になります。
体感的に役立つ場面
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型から逆算して関数の中身を提案してくれる
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fetch処理やmap関数のループ構文を自動で補完
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ESLintルールに沿った書き方を先読み
とはいえ、Copilotの提案は完璧ではないので、レビューと検証は常に必要です。
AI時代の“強いコーダー”に求められるスキル
AIをツールとして使いこなす人が、今後も価値を生み出します。そのために大切なのは次の3つ:
設計・要件定義ができる
→ AIは「何を作るか?」を考えることはできません。
技術を組み合わせるスキル
→ AIでJSを書いても、WordPressやCMSと連携するのは人の仕事。
AIの出力を“正しく評価”できる力
→ 出てきたコードを「使えるか?」を判断する目が必要です。
まとめ
AIは奪わない、むしろ「仕事を増やす」
AIは、単純作業を代替してくれますが、その分「人にしかできない部分」がより求められるようになります。
仕事が“なくなる”のではなく、仕事の“内容”が変わる。
ChatGPTやCopilotを正しく使いこなせば、コーダーとしての強みはこれからも通用します。
焦らず、でも避けずに、AIと向き合っていきましょう。
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この記事を書いた人
社員T
昨年、コーダーとして入社した社員Tです。 実務をこなしがら、さらなる技術向上のため勉強しています。