「Typekit」が「Adobe Fonts」にリニューアル!価格面や機能制限を刷新【Adobe MAX】

         

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「Typekit」が「Adobe Fonts」にリニューアル!価格面や機能制限を刷新【Adobe MAX】

2018年11月26日 8:00 

「Typekit」が「Adobe Fonts」にリニューアル!価格面や機能制限を刷新【Adobe MAX】

おはようございます。社員Aです👩

今回は10月のAdobe MAXでフォント配信サービス「Typekit」を「Adobe Fonts」にリニューアルし、価格面や機能制限も刷新されたということで詳しくまとめていきたいと思います。



 

TypekitからAdobe Fontsへ

10月15日に開催されたAdobe MAXでひっそりと発表された、Adobe Fonts。

Adobe Fontsとして新たなスタートを切るにあたり、旧Typekitにあった各種プランは、Creative Cloudのすべてのプランに含まれ、完全なライブラリへのアクセスを提供する、単一のわかりやすいサービスに統合されました。

高品質フォントの膨大なコレクション、比類なきWebフォントサービス、Creative Cloudとのシームレスな連携といったTypekitの魅力的な特長すべては、すでにDNAに刻み込まれていますので、今後も変わりありません。

 



Adobe Fontsの魅力

ここからは、Adobe Fontsに名称変更しただけでなくその機能についても刷新されていますので詳しくご紹介していきます。

1.フォントパックの充実

フォントパックは、用途やテーマ別のフォントのコレクションで、クリックひとつで複数のフォントを簡単に入手することができます。

 

Adobe Fontsのフォントパックページに、アドビやフォントパートナーによる選りすぐりのフォントパック15種(日本語パック3つ、欧文パックが12つ)が登場しました。

「アドビ日本語フォント基本パック」は、アドビの日本語書体コレクションからウェイト(太さのバリエーション)を選定した、基本の11フォントが入っています。

一般的なドキュメントから、プレゼンテーション、オフィス文書、本格的な印刷、さらにはビデオ、Web 表現など様々な用途で活用できる基本書体です。

「日本語ディスプレイパック」には、デザインのメッセージを力強く訴えることができる複数のディスプレイ用フォントが含まれ、14個のクオリティの高いフォントが表現をより豊かに演出します。

また、ビジネス利用に最適なモリサワのフォント10 種が含まれる「最強ビジネスパック」は、ビジネスレター、名刺、プレゼン資料、さらにパンフレットや POP などの販促物の制作に役立ちます。

 

2.話題のAdobeオリジナルフォントも追加!

今回「貂明朝テキスト」フォントが新しく仲間入りしました。

貂明朝はアドビのチーフタイプデザイナー、西塚涼子のデザインによる新しいアドビオリジナルの和文書体です。

SVG グリフの中には、可愛らしい貂の姿をしたグリフも隠されています。貂明朝は 12 世紀の鳥獣戯画などに描かれた愛らしい小動物の姿にもインスパイアされています。

 

3.フォントの同期制限の撤廃

必要なフォントすべてをアクティベート可能としました。Creative Cloudプランの料金にすべてが含まれていることになります。

 

4.“Adobe ID”さえあればフォントの基本コレクションが無償で利用可能

無償プランの方にも、Adobe IDをお持ちであれば、フォントの基本コレクションが無償で提供されます。

 



使い方もシンプルに

必要なフォントを簡単に使いはじめられるよう、エクスペリエンスをシンプルなものに刷新。

デスクトップにおいては、ワンステップのアクティベーション手順によってCreative Cloudデスクトップアプリケーションがクラウドにあるフォントを瞬時にロードします。

Webフォントについても、その利用に必要な手順を数ステップ簡略化されています。

トグルスイッチをONにするだけでフォントを簡単にアクティベートできるのが魅力的ですね。

 



変更点

 

「同期」が「アクティベート」に

従来はデスクトップソフトウェアプログラムでフォントを使用するために、フォントをコンピューターに同期していましたが、今後はフォントをアクティベートすることになります。

ただし、変更されたのは操作の名称だけです。フォントは引き続き Creative Cloud デスクトップアプリケーションを介して追加され、個人プロジェクトと商用プロジェクトのどちらにも同じフォントライセンスが適用されます。

 

「キット」が「Web プロジェクト」に

従来は、特定のサイト用の Web フォントを 1 つにまとめたものをキットと呼んでいましたが、今後は、「Web プロジェクト」と呼ぶことになります。Web プロジェクトは、従来のキットよりも簡単に設定できます。

Web フォントのドメインリストが不要に
Web プロジェクトのドメイン名のリストを指定する必要がなくなりました。埋め込みコードを任意の Web サイトや HTML メールに追加すると、フォントが使用できるようになります。

これにより、同じ Web プロジェクトをどこでも使用できるようになります。同じ Web プロジェクトのフォントを使用できる Web サイトまたは HTML 電子メールの数に制限はありません。

Web サイトの更新は不要
すべてのキットが Web プロジェクトに変換され、Web フォントは引き続き機能します。Web フォントの提供が中断することはありません。

 

プランの上限なし:無制限のアクティベートおよび無制限のページビュー

同時にアクティベートできるフォントの数および Web フォントの月間ページビュー数に制限はありません。

 

対応する Creative Cloud サブスクリプションの種類と利用可能なフォントの数が増加

すべてのフォントを含むフルフォントライブラリが、すべての有料 Creative Cloud サブスクリプションに含まれるようになりました。

また、Creative Cloud フォトグラフィプランまたは Adobe Acrobat 単体アプリケーションサブスクリプションを保有しているユーザーも、フルフォントライブラリを利用できるようになりました。

Creative Cloud サブスクリプション試用版には、基本ライブラリ(限られたフォントのみを含むライブラリ)を Web およびデスクトップで使用する権利が付属します。

 

スタンドアロン Typekit プランの廃止

今後はスタンドアロンの Typekit サブスクリプションプランは提供しません。

既存のスタンドアロンプランを利用している場合、フォントは Web およびデスクトップソフトウェアプログラムで引き続き機能します。

 

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この記事を書いた人

社員A

入社8年目。フロントエンドエンジニア・デザイナーの社員Aです。 小動物が好きで、デグー・チンチラと暮らしています!トレンドの情報を発信できるようにがんばります☺